卒業生インタビュー

インタビュー記事

外資系IT企業
山口 能迪さん(2002年3月高校卒業)

プロフィール

 甲州市立大藤小学校から山梨学院中学へ入学し、高等学校では特別進学コースへ進学。2002年に東京大学理科一類に入学し、ロボット工学に興味があったため工学部機械情報学科に進学。その後、東京大学大学院情報理工学系研究科修了。大学院卒業後は日本オラクル株式会社を経て、現在、外資系IT企業にてソフトウェアエンジニアとして勤務。

◆現在の仕事について

 デベロッパーアドボケイトという職種で、当社が提供する製品やサービスの開発チームと、それらを利用する社外のソフトウェア開発者の間に立つような仕事をしています。社外向けには担当製品の普及や当社が長年取り組んで得られた技術的知見を広く共有し、社内向けには製品の改善や新規機能の提案や開発などを行っています。日本だけでなく世界中の多くのユーザーに対してインパクトのある仕事ができるのが何よりも魅力であると感じています。またソフトウェア開発を行うだけでなく、国内外・社内外の様々な職責の方々とのコミュニケーションが必要となるという点が魅力でもあり大変なところでもあります。私が担当する製品の開発チームはすべて海外のオフィスにあるため、時差を考慮して働く部分が一番大変かもしれません。

◆中高在学中のこと

 中学生のころは硬式テニス部に所属して、部活動に励んでいました。テニスの戦績は決して良いものではありませんでしたが3年間楽しく過ごせたと思います。高校に進学してからは気持ちを切り替えて受験勉強に励んでいました。毎日放課後遅くに職員室に行っても丁寧に質問や疑問に答えてくださった先生方にはとても感謝しています。ただ受験問題を解くだけではつまらないので、これからに活かせるものを伸ばそうと英語に一生懸命取り組んでいました。英語の先生だけなく、物理や数学の先生にも英語の勉強の指導をしてもらえたことは、深く思い出として残っています。私は帰国子女でなく、また海外留学などをしたことはないのですが、山梨学院中学・高校在学中に英語を一生懸命学んだことが現在につながっていると感じます。

◆後輩へのアドバイス

 私が中高生だったころと違い、いまはどのような人も簡単に世界につながることができ、様々な情報を簡単に取得できる時代になっています。その時に様々な背景を持った人々とコミュニケーションし、理解するために必要なことの多くは、中学や高校の頃に育まれたと、今になって実感しています。いま世界中の様々な地域から集まった多くの人間が働く会社に勤めていますが、語学だけでなく、多くの教養がコミュニケーションを円滑にしています。また情報が溢れている時代だからこそ、正しいと思える情報や必要な情報を自分で取捨選択できる力が必要になります。学校生活の中でより多くのこと知り、また理解する力を養ってください。学校での勉強も含めて、興味が持てる様々なことに一生懸命取り組んで、これからに活かしてほしいと思います。

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